完全無音の自習室は、意外と勉強に集中できない
2017/08/01
有料自習室の使用を考える方の多くが求めること。それは、無音ともいえる静けさの中、集中して勉強できる環境です。そして有料自習室の多くは、パーティションで区切った個別席やカーテン付きなど半個室席を設け、カチャカチャ音が気になるパソコン・電卓の使用禁止や、会話・私語禁止など、完全無音で集中できる環境を提供するべく工夫しています。
無音の個別席なら絶対集中できるだろうと誰しも思います。しかし、静かで周囲が見えないからこその難点も出てきます。それは普段なら気にならないような他人が出す物音・声がとても気になる。また反対に、周囲に人がいることを忘れてしまいがちになるということです。
他人がすると気になるのに、自分がやってしまいがちな行動
他人がすると気になるのに、自分がやってしまいがちな行動。それはおそらく無意識からくるものです。では、どんな行動が気になるのでしょうか。入試など試験会場を思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。
音読したりブツブツ独り言を発する
英単語や歴史の年号は声を出して覚えることがよくあります。また、長くて難しい文章は音読した方が理解しやすいこともあります。他にも「あれ、何で?」「そうか!」等々、つい声を出して読んでしまう、ブツブツ独り言を発するということになりがちです。
メモを勢いよく破ったりくしゃくしゃにしする音
勉強で行き詰まるとイライラしてメモをビリビリと破いたり丸めたりしますよね。本人はそれでストレス解消・気分転換のつもりですが、音とイライラが周囲に伝わり不快感を与えます。
参考書や辞書を勢いよくドンと置いてしまう
これも勉強に行き詰った時に誰しもやりがちです。重たい参考書や辞書を勢いよく置くと、音と共に周囲に振動が響きます。
貧乏ゆすりやペンをカチカチするノック音
膝を揺らし続けたり、必要ないのにペン類をカチカチカチカチ…。膝を揺らし続ければ周囲に振動が響きますし、不要なカチカチ音は聞かされる側はイライラします。
静かな環境で集中したいのは皆同じ。周囲に人がいることを忘れない
いかがでしょうか。静かな環境で集中したいのに周囲からこんな物音が聞こえたら、イライラして集中力とやる気がそがれてしまいますよね。周囲に人がいることを忘れないことが大切です。スタッフが常駐しない有料自習室では、こういった迷惑行為がトラブルになりかねないので注意が必要です。そのため多少のことは我慢して、耳栓をしたりヘッドホンでBGMを流すなど自衛している方もいます。
自分がきっちりルールを守れば守るほど、周囲に対して不満が高まることがあります。こういった周囲への不満はもしかしたら「静かで周りが見えない環境だからこそ」かもしれません。
無音よりも、適度に雑音(環境音・ノイズ)が聞こえた方が集中できる
もし今の有料自習室から勉強場所を変えてもいいのなら、環境を変えてみてはどうでしょうか。というのも、無音より適度な雑音が聞こえる方が集中できるからです。無音を前提とする環境だと、前述したように他人が発する音は非常に気になります。
しかし、カフェやファミレスなど適度にザワザワした環境ではどうでしょうか。周囲が発する会話や物音など、いわゆる雑音(環境音・ノイズ)が気になって飲食や読書ができないということはまずありません。無意識に聞き流して、自分のことに集中していると思います。なかには長居して勉強している人までいます。
飲み物1杯だけで長居して勉強するのは褒められた行為ではありませんが、長居してしまうほど集中できるということです。無音より適度な雑音が聞こえる方が集中できるのです。最近では集中するための環境音が発売されているほどです。
有料自習室の中には、多少の会話や雑音OKの席を設けているところがあります。また、適度な雑音ある場のひとつにコワーキングスペースがあり、勉強場所として利用する方が多くいます。集中できる場所=無音の自習室と決め付けず、勉強しやすい場所を見つけてください。
>>全国の有料自習室を「自習室ガイド.COM」で探す
>>全国のコワーキングスペースを姉妹サイト「cocopo」で探す
↓ ↓ ↓

